「コースマーシャルは配備済みか…」
味わい深いキャラクター、池谷の味わい深いセリフです。
言い方が面白かったからなんですけど、ナゼかはここでは言いません(苦笑)。
『頭文字D』は「イニシャルディー」と読みます。
意味はどこかで聞いたような記憶もありますが、忘れてしまいました。
実はアニメ放送時にも「ミゾ落とし」を見た記憶があるくらいで、アマゾンプライムで「頭文字Dあるかな」と思って検索したら、新劇場版が出てきたワケなんです。
コミックは1995年に連載開始して18年続いたらしいです。
話としては、群馬の走り屋達の話で、走り屋というのはクルマ好きでしょっちゅう峠狩りしてるような人達のことですかね、バイクだとツーリングと言いますよね。
秋名という、榛名を彷彿とさせる架空の町の豆腐屋のせがれである藤原拓海が、秋名湖畔のホテルに配達している間に知らずのうちに身に付けたドライビングテクニックで、次々と名だたる走り屋とバトルを繰り広げて、その名を轟かせる感じの話なんですかね。
拓海はなんとなく生きてるようなヤツなんですけどね、怒ると手がつけられない感じです。
所属する「秋名SPEED STARS」は、「一応クルマ産業」のガソリンスタンドでバイトしてる連中が中心ですけど、拓海と池谷と樹は愛すべきキャラクターですな。
機会があったらコミックも全巻揃えて読んでみたいです。
「Legend1覚醒」は、マツダのロータリーエンジンを搭載したRX-7の旧型のFCサバンナに乗る兄の高橋涼介と新型のFDアンフィニに乗る弟の高橋啓介の「ロータリー兄弟」に目をつけられて、弟の啓介と拓海がバトルするんですけど、この人達は病院を経営している富裕層の息子で、「どっちかっていうとソッチ側か」とか言いながら、「涼介のモデルが俺なのかな」と。
「Legend2闘走」は、涼介の「赤城RED SUNS」とはまた別の、「妙義NIGHT KIDS」の日産GT-Rやホンダシビックと荒っぽいバトルを繰り広げます。
「Legend3夢現」は、ついに涼介とのバトルです。
拓海の父親の藤原文太の「大人」が運転している時はジャズっぽいBGMなんですが、涼介が運転している時はバロック音楽っぽいBGMなんですよね(苦笑)。
菅原文太「トラック野郎」でしたっけ?
私も「その先が知りたい」ですが、涼介とのバトルでエンディングというのも何か意図がありそうですけどね、結末はご自分の目でとくとご覧あれ!
涼介は理論に精通していて、拓海と啓介の本能的な走りに一目置いていて、「お前の走りに俺の理論が加われば」と言って、拓海とのバトルでもデチューンしながら前を取らせてピッタリ着いていく作戦で、「俺が先に行っていたらこれ程の走りはできない」と。
ダウンチューニングと言えば、私の音楽もイングヴェイ・マルムスティーンとかアンドレ・アンダーセンとかの音楽に触れてから後追いしている感じなので、将棋や哲学も同様で、自分がパイオニア(先駆者)というワケでもないですよ。
実際、発展とか進化というのはこういうことなんだと思っています。
これも最近ですけど、ヴィトゲンシュタインの『論理哲学論考』をパラパラッと読んでみたら、「命題pとqを同時に肯定する存在(p,q)を考察する命題(p∨q)」というのを見て、結局トートロジー、「存在するのは(p,q)つまり俺だけ」と言いたいのか、つまり「pでありqである」みたいな感じなんですかね。
(p,q)というのは、(仏陀,キリスト)とか(保守,リベラル)とか(居飛車,振り飛車)とかそういうことですかね、ジェスイット派なら、「女性pとqからrを産み出さなければならない」とも取れますが(苦笑)。
「ソクラテスは同一ではない」ともありましたが、(p∨q)は論理和で離接のことで、結局、私(p,q)を経て、私を考察する人達(p∨q)がまたpとqに別れないように、本来はrにならなければならないワケだなあハッカケ(丹波哲郎風に)。
分かりやすく言うと、新宗教とかポストモダンということでしょうか?
話が逸れました。
基本的にFR車でドリフトをキメる人達ですが、「闘走」では、4WDのGT-RやFFのシビックが相手なので、特に後者は「性格は最悪だが腕は確かだ」とか言いながら、ほとんどあおり運転みたいな感じで拓海もキレるんですけど、GT-Rは日本最速のクルマなんですかね、海外でも人気らしいんですよね。
主人公が乗っている86(ハチロク)はパワーは劣りますが、車両重量が、ハイパワーエンジンでボディー剛性を高めたGT-Rより500キロ軽く(2020年現在のデータで)、直線が短かったり、重いと制動距離を長く取らないとイケなかったりして、ブレーキやタイヤがダメージを受けて、軽い方が曲がりやすいので、「ダウンヒル(峠下り)なら勝機はある」という理屈です。
重い物と軽い物を同時に落下させても、落下速度は同じなんです。
「公道を究める」と言って、涼介も「魅せるドリフト」というのをヤっています。
GT-RのRは王者の称号と聞きました。
evolutionは「進化」という意味で、Rが付いたrevolutionは「革命」という意味なんですけど、そういう意味もあるんですかね。
reでマイナーチェンジ的なニュアンスも感じ取れますが。
コーラのビンを描いたものが芸術作品になったりしていますが、近代以降工業デザイナーという人達が出てきて、クルマも機能性とデザイン性を両立させたものなので、クラシックカーも味わいがありますが、今のは今ので洗練もされてきてカッコいいのもありますよね。
専門的なことはあまり勉強もしてないですが、「シャコタン」というのは、「車高が低い」ということで、低重心だと走行安定性は増すと思います。
メーカーによってデザインのコンセプトも違うようですね、拓海が「トヨタあんまり良いイメージ無いけど」と言ってましたが、「最近のトヨタどうですか?」なんつって、私もフツーのクルマを量産してるイメージだったんですよね、今の社長が「ホントにクルマ好きなのが判る」と言われて、私もクルマ産業そのものへのイメージも変わってきました。
こんなこと言っててもマニュアル免許も取れなかったヤツですけど、一番最初の教習でエンストしまくったのは、他にも不可知的な何かが作用してたんじゃないかと。
私のシフトチェンジおかしかったですか?
東大卒の人が「学科で落ちた」と言っていたのを聞いたこともありますんで…。
作中ラブロマンスもありますが、「『クルマの乗り方や扱い方が女性との付き合い方に出る』って言いますよね」と聞いて、私の場合は「色んな種類の新車を複数台所有」という願望で、あまり自分好みにカスタムもしませんで、一目惚れ(直感)とスペックの両方を重視した好みのクルマを探す感じです(笑)。
主人公が「このクルマを走らせるとみんな喜んでくれるんだよ」とか「クルマって結構イイな」とか言ってましたが、観ていたら私も運転がしたくなりました。
「自分が身に付けた技術にプライドを持て!」とか。
映像の作りも良く感じましたし、バトルシーンもエキサイティングでしたよ。
若い頃ですけど、大学の時の友人が、「友達と深夜にドライブしてたら峠みたいな所に迷いこんで、コーナーの所に観客が立ってたりして、『あ、すいません』みたいな感じになって怖い思いした」と言ってましたが、「分別(ふんべつ)ある大人はサーキットに行きましょう」というのもその通りかも知れませんな(苦笑)。
素人の人達も走り屋の人達も命は大切に!