サッカーコラム
今年はサッカーのワールドカップイヤーですね。
オリンピックと同格に近いスポーツイベントと言われています。
今ある人気スポーツは、ほとんどイギリスとアメリカが発祥なんですよね。
日本では貴族のたしなみで蹴鞠というリフティングのような遊びがありましたが、タイにもセパタクロという競技がありますよね。
子供の頃に公園でサッカーをヤっていたら、アフリカ系の若い男に英語で話しかけられて、「俺の国では『フットボール』って言ってる、『サッカー』って言ったら違う意味になる」みたいなことを教えられて、そのあと少しフットボールで一緒に遊んだ記憶があります。
他にも、小学校の時のクラブに臨時コーチで来ていたお兄さんの言葉で印象に残っているのが、「倒れるなら前に倒れろ」というものです(笑)。
私もプロではないので、相変わらず技術的なこと抜きで少し語らせていただきます。
昔は「トータルフットボール」と言って、「全員攻撃全員守備」ということらしいのですが、4ー3ー3というフォーメーションで、両翼がサイドを使ってクロス(センタリング)を上げるような戦術だったんですかね。
90年代辺りに、イタリアのACミランの監督が守備で「プレッシング」という戦法を編み出して、「ボランチ」というポジションを作って、これは守備的ミッドフィルダーつまりディフェンシブハーフということですが、それで勝ちまくったんですかね。
一時期日本でも「セリエAダイジェスト」という番組もヤってて、それでも他のチームもその戦術を取り入れたら、全体のレベルが上がったりしましてね。
日本ではトルシエ監督が「フラット3」と言って、これは、ディフェンスラインを高くして、中盤でプレッシャーをかけて、たまらずパスを出したところでオフサイドトラップという戦術で、ツートップでトップ下というポジションを作って、3ー5ー2という陣形が流行った時期もありました。
日本は日韓ワールドカップの時にこれで予選リーグを突破したんですよね。
しかし、これもサイドを使って崩されたりして、またサイドバックを置くようになって、4ー5ー1みたいな陣形に変わって、お気付きの通りフォワードの数がどんどん減っていって、不思議なことに、それでも点は取れるんですよね。
南アフリカワールドカップの時でしたっけ、岡ちゃんが「ゼロトップ」みたいなことを言い出して、この時も予選リーグを通過しましたよね。
今はまた3トップが流行なんでしょうか?
世界的視野で見ると、地域によってサッカーの特色が違うんですよね。
ヨーロッパは組織、南米は個人技、アフリカは身体能力といった感じですかね。
イギリスの著名な選手が「サッカーはドイツが勝つゲーム」という言葉を残していますが、他にも、イタリアはカテナチオという守備的サッカーで、スペインはスペクタクルサッカーなんでしょうか。
アジアは基本的に引いて守るカウンターサッカーで、「ボールを持たされる」と言って、日本はこれに攻めあぐねるパターンが多いんでしょうか?
日本のサッカーは、「確かに上手い選手もいるし、運動量も豊富だが、決定力不足」と言われていて、つまりポイントゲッター(点取り屋)がいないのが弱点なんですかね。
「向こうの選手そんなに上手くないですよ、なぜか試合になると全部決めるんですよ」みたいな話を聞いて、「日本人メンタル弱すぎですよ」なんて話も聞きました。
友人が「小型犬が大型犬に立ち向かってるようなもんなんだって」と言ってました(苦笑)。
もっと言うと、「日本人はサッカーより野球に向いてますよ」という話もあって、確かに、「スポーツで一番難しいのは野球の打撃」という言葉があるように、技術的には野球の方が高いものを求められるかもしれませんが、野球は「ひたすら投げ込んで、ひたすら振り込んで、ひたすらノックを受けて」みたいにヤることが決まっているので、「サッカーIQ」と言われるように、日本人は自由な発想で敵陣を崩していくような考え方が苦手なんでしょうか?
少年サッカーのコーチングの話で、「そのコーチの方は神のような人で」とか「優れたコーチは優れた教育者でもあった」というようなことを聞いて、「子供の頃はとにかくボールに触れて、遊びの中で学んでいくことが大事」と。
「『スペインのサッカーが良い』とか言って、日本人の小学生にあんなことできるわけないじゃないですか」と言って、「勝ち方しか教えないで、それが実行できないと怒鳴り散らす、そうするとどうなるかというと、子供が萎縮して自分でモノを考えられなくなるんですよ」ということで、私は「冷徹に入試の受かり方しか教えない塾みたいなもんです」と言っています。
私も「北欧のロックが良い」とか「日本のゲーム(将棋含む)が良い」とか言ってますけどね(苦笑)。
本場のヨーロッパでは、「EURO大会はワールドカップを優勝するより難しい」と言われたりしますが、「日本人は練習しすぎ」と言われて、向こうでは「週2、3日くらい練習して、他の勉強しながら、日曜日に教会に集まって、そのあと皆でサッカーする感じ」と聞きました。
プロになるような人の練習はどうなのか知りませんが、他の競技の勉強というのは、「バスケとかバドミントンとか、野球のキャッチボールも良いですね」と言って、なぜかというと、「平面が立体的になって、空間認知力が鍛えられる」ということだそうです。
そうなると向こうも国技的な感じだと思うので、こちらの「外国人横綱」の感覚になり、サッカーはもはや地球規模の競技とはいえ、当然相手方の文化にも敬意を払うべきかもしれません。
誤解を恐れずに言うと、日本は昔はサッカーとかラグビーは大学とか社会人とかで、比較的頭のいい人がヤっていたイメージがあって、野球と相撲は古くからプロがあったので、それでも「昔の野球界は学歴社会だったが、今は身体能力の高い選手を採っているので」と聞いて、サッカーもJリーグというプロリーグができて、実際そのあとワールドカップにも出場できるようになって、「サッカーは技術的に劣っていても、頭を使えばそこそこまではイケるんです」とも聞きましたよ。
Jリーグは「おらが町のチームを応援しよう」という地域密着の100年構想で始まったんですか、これも子供の頃に友人が「セルジオ越後って新潟のサッカーチームかと思った」というジョークを言って、「ウマイねぇ」なんて言ってました。
余談を書くと、サッカーのワールドカップの常連国には私の好みの良いメタルバンドがいるんですよね。
大学の卒論にしようかと思ったくらいなんですけど、「個人技と同時に組織的規律(チームワーク)も求められる」ということでしょうかね。
こういうのも私なりのエールなんですけどね。
ちなみに日本は女子はワールドカップ優勝してます。
以上、セルジオ下総でした。
オリンピックと同格に近いスポーツイベントと言われています。
今ある人気スポーツは、ほとんどイギリスとアメリカが発祥なんですよね。
日本では貴族のたしなみで蹴鞠というリフティングのような遊びがありましたが、タイにもセパタクロという競技がありますよね。
子供の頃に公園でサッカーをヤっていたら、アフリカ系の若い男に英語で話しかけられて、「俺の国では『フットボール』って言ってる、『サッカー』って言ったら違う意味になる」みたいなことを教えられて、そのあと少しフットボールで一緒に遊んだ記憶があります。
他にも、小学校の時のクラブに臨時コーチで来ていたお兄さんの言葉で印象に残っているのが、「倒れるなら前に倒れろ」というものです(笑)。
私もプロではないので、相変わらず技術的なこと抜きで少し語らせていただきます。
昔は「トータルフットボール」と言って、「全員攻撃全員守備」ということらしいのですが、4ー3ー3というフォーメーションで、両翼がサイドを使ってクロス(センタリング)を上げるような戦術だったんですかね。
90年代辺りに、イタリアのACミランの監督が守備で「プレッシング」という戦法を編み出して、「ボランチ」というポジションを作って、これは守備的ミッドフィルダーつまりディフェンシブハーフということですが、それで勝ちまくったんですかね。
一時期日本でも「セリエAダイジェスト」という番組もヤってて、それでも他のチームもその戦術を取り入れたら、全体のレベルが上がったりしましてね。
日本ではトルシエ監督が「フラット3」と言って、これは、ディフェンスラインを高くして、中盤でプレッシャーをかけて、たまらずパスを出したところでオフサイドトラップという戦術で、ツートップでトップ下というポジションを作って、3ー5ー2という陣形が流行った時期もありました。
日本は日韓ワールドカップの時にこれで予選リーグを突破したんですよね。
しかし、これもサイドを使って崩されたりして、またサイドバックを置くようになって、4ー5ー1みたいな陣形に変わって、お気付きの通りフォワードの数がどんどん減っていって、不思議なことに、それでも点は取れるんですよね。
南アフリカワールドカップの時でしたっけ、岡ちゃんが「ゼロトップ」みたいなことを言い出して、この時も予選リーグを通過しましたよね。
今はまた3トップが流行なんでしょうか?
世界的視野で見ると、地域によってサッカーの特色が違うんですよね。
ヨーロッパは組織、南米は個人技、アフリカは身体能力といった感じですかね。
イギリスの著名な選手が「サッカーはドイツが勝つゲーム」という言葉を残していますが、他にも、イタリアはカテナチオという守備的サッカーで、スペインはスペクタクルサッカーなんでしょうか。
アジアは基本的に引いて守るカウンターサッカーで、「ボールを持たされる」と言って、日本はこれに攻めあぐねるパターンが多いんでしょうか?
日本のサッカーは、「確かに上手い選手もいるし、運動量も豊富だが、決定力不足」と言われていて、つまりポイントゲッター(点取り屋)がいないのが弱点なんですかね。
「向こうの選手そんなに上手くないですよ、なぜか試合になると全部決めるんですよ」みたいな話を聞いて、「日本人メンタル弱すぎですよ」なんて話も聞きました。
友人が「小型犬が大型犬に立ち向かってるようなもんなんだって」と言ってました(苦笑)。
もっと言うと、「日本人はサッカーより野球に向いてますよ」という話もあって、確かに、「スポーツで一番難しいのは野球の打撃」という言葉があるように、技術的には野球の方が高いものを求められるかもしれませんが、野球は「ひたすら投げ込んで、ひたすら振り込んで、ひたすらノックを受けて」みたいにヤることが決まっているので、「サッカーIQ」と言われるように、日本人は自由な発想で敵陣を崩していくような考え方が苦手なんでしょうか?
少年サッカーのコーチングの話で、「そのコーチの方は神のような人で」とか「優れたコーチは優れた教育者でもあった」というようなことを聞いて、「子供の頃はとにかくボールに触れて、遊びの中で学んでいくことが大事」と。
「『スペインのサッカーが良い』とか言って、日本人の小学生にあんなことできるわけないじゃないですか」と言って、「勝ち方しか教えないで、それが実行できないと怒鳴り散らす、そうするとどうなるかというと、子供が萎縮して自分でモノを考えられなくなるんですよ」ということで、私は「冷徹に入試の受かり方しか教えない塾みたいなもんです」と言っています。
私も「北欧のロックが良い」とか「日本のゲーム(将棋含む)が良い」とか言ってますけどね(苦笑)。
本場のヨーロッパでは、「EURO大会はワールドカップを優勝するより難しい」と言われたりしますが、「日本人は練習しすぎ」と言われて、向こうでは「週2、3日くらい練習して、他の勉強しながら、日曜日に教会に集まって、そのあと皆でサッカーする感じ」と聞きました。
プロになるような人の練習はどうなのか知りませんが、他の競技の勉強というのは、「バスケとかバドミントンとか、野球のキャッチボールも良いですね」と言って、なぜかというと、「平面が立体的になって、空間認知力が鍛えられる」ということだそうです。
そうなると向こうも国技的な感じだと思うので、こちらの「外国人横綱」の感覚になり、サッカーはもはや地球規模の競技とはいえ、当然相手方の文化にも敬意を払うべきかもしれません。
誤解を恐れずに言うと、日本は昔はサッカーとかラグビーは大学とか社会人とかで、比較的頭のいい人がヤっていたイメージがあって、野球と相撲は古くからプロがあったので、それでも「昔の野球界は学歴社会だったが、今は身体能力の高い選手を採っているので」と聞いて、サッカーもJリーグというプロリーグができて、実際そのあとワールドカップにも出場できるようになって、「サッカーは技術的に劣っていても、頭を使えばそこそこまではイケるんです」とも聞きましたよ。
Jリーグは「おらが町のチームを応援しよう」という地域密着の100年構想で始まったんですか、これも子供の頃に友人が「セルジオ越後って新潟のサッカーチームかと思った」というジョークを言って、「ウマイねぇ」なんて言ってました。
余談を書くと、サッカーのワールドカップの常連国には私の好みの良いメタルバンドがいるんですよね。
大学の卒論にしようかと思ったくらいなんですけど、「個人技と同時に組織的規律(チームワーク)も求められる」ということでしょうかね。
こういうのも私なりのエールなんですけどね。
ちなみに日本は女子はワールドカップ優勝してます。
以上、セルジオ下総でした。