保守とリベラルについて
テレビで、選挙の日にパンケーキ食いながら「判らない」と言って投票しに行かない女性を見たので、私の知る範囲で大まかに説明を試みようと思います。
最初にこれを言っておかなければ。
政権の支持率が30%で投票率が50%だった場合、得票率に換算すると、有権者数の50%の内の60%なので、選挙をすると政権政党が政権を維持できる事になります。
政権を持っている方を与党と言い、政権を批判する方を野党と言います。
日本でも二大政党制を目指す向きもありましたが、確かに対抗勢力が割れていると、票が分散して政権交代しづらくなります。
誰に投票していいか判らない場合は政党で投票するんですけど、大学の時に友人が「日本も判りやすく保守党と労働党に改名してー」と言っていたのを思い出して、「そもそも民主政というのはどういう事か」という件に関しては私のウェブサイトの哲学ページをご覧ください。
イギリスの保守党はその名の通り保守政党で、労働党は「労働者の味方党」という意味で、リベラル政党です。
保守政党は日本なら自民党あるいは維新の会、アメリカなら共和党で、リベラル政党は日本なら社会党系あるいは旧民主党系、アメリカなら民主党です。
日本とイギリスでは第三極的な政党も作られそうになりましたが、成果と理解度の程はどうなんでしょうかね。
「ネオコン」という言葉を聞いた事ありますか?
「ネオコンサバティブ」という事で、近年新保守主義とか新自由主義とか言われて、あまり良いニュアンスではないのですが、この後詳細に説明します。
私はコンサバ系のファッションですかね、何とも言えませんね(笑)。
「リベラル」も「自由な」という意味なのですが、体制に批判する人たちを指す意味合いもあります。
比較で説明します。
保守は、タカ派(軍国主義的)、自由主義的、民族主義的(国粋主義的)、宗教的、右翼。
リベラルは、ハト派(平和主義的)、社会主義的、平等主義的、科学的、左翼。
宗教的というのは、例えば靖国神社に参拝したり、エルサレムに大使館を移したり。
信教の自由というのがあるとすれば「何がイケないんだ」という感じでもありますが、近隣諸国に植民地支配とか十字軍とかを想起させて悪い感情を持たれる事があります。
軍国主義的というのは、自民党は憲法改正を結党の理念としていて、現行憲法は平和主義的です。
ルソーは保守を「臣民」、リベラルを「市民」という言い方で表現してるんですかね。
軍歌を流しながら街宣車を走らせているのが右翼で、学生運動で火炎瓶を投げているのが左翼です。
経済政策の主な違いを。
例えば貧困問題があった時に、保守は「小さい政府」と言うんですけど、減税や規制緩和や国営事業の民営化などを政策に掲げ、リベラルは「大きい政府」と言って、教育とか社会保障の充実などの分配政策を政策に掲げます。
規制緩和というのは、例えば、「パートタイマー(アルバイト)や派遣労働者を雇ってもいい」というような物が挙げられます。
『トヨタとホンダ』という本をブックオフで見て、買おうかと思ったんですけど、予算の都合上『世界征服は可能か』という本を買って帰ってきた事があって、今思えば「無理してでも読んでおけばよかったな」と。
内容を薄い知識で推測すると、トヨタとホンダは新聞広告で期間工を募集していて、私も母に勧められた事がありまして(正気の沙汰じゃないですよね)、正社員登用の途もあるようですが、これも経団連の要請か何かの規制緩和なんでしょうかね。
日産はどうなんですかね、二万人規模のリストラや工場閉鎖などで経営再建を果たしたそうですが、これはあまり良いイメージではありませんが、新卒一括採用や終身雇用年功序列賃金的な経営をしていた場合、会社が傾いた時はそうせざるを得ないという事もありますか?
トヨタと日産は今ほとんど販売台数が同じなのですが、利益という点ではトヨタの方が数字がだいぶ上です。
この三社はF1にも参戦してましたっけ?
こういうのは一見無駄なようにも見えますが、燃費の向上などの研究にも役立っている意味もあるそうですよ。
学生の時に就職活動の時期に、「今はどこに入っても何があるか判らないから」と言われて「大企業なら何かあるでしょ」と返して、確かにシャープも他の企業が買収するような動きもありましたし、とにかく、大企業が潰れた時の全体に与える影響を考えると、国が乗り出すような事があっても別にいいのではないかとも思いますが、あまり公的権力が介入するのもどうかとも思いますし、難しいですよね。
あと、酒は酒屋でしか売っちゃイケなかったんですけど、規制を緩和して「スーパーやコンビニでも売っていい」という事にして、その結果何が起こるかというと、コンビニはつまみも売っているのでみんなコンビニで酒を買うようになって、専門店が潰れていく事になります。
昔はタバコ屋とか駄菓子屋が街角にあっておばあちゃんとかがやってたんですけど、私も子供の頃は駄菓子屋にも通ってましたし、今はそういうのも全部コンビニですかね。
となると、保守的(新自由主義的)な政策を採ると、景気は良くなるかも知れませんが、格差が広がるかも知れませんよね。
しかし、リベラルの分配政策を採るには増税しなければなりません。
「脱ダム宣言」とか言って知事に当選した人もいますが、ダムというのは、水を貯めておく意味と、ちょっとずつ流して川の氾濫を防ぐ治水の意味があります。
このように、「財政出動」という言葉もあって、これは主に公共事業つまり道路とかインフラとか箱物とかを作って地方に金を「ばらまく」んですけど、これも景気刺激策の一つであって、今もあるのか知りませんが、政治家や役人と建設業者の癒着とかで、湯水のように税金を垂れ流す事にもつながるので、これも難しい所ではあります。
税収で足りない分は国債と言って国が債券を発行して、言わば借金するんですけど、国の債務残高の問題はバカにはできなくて、財政破綻するとその国の信用も失われて、国際社会から支持されづらくなります。
結局の所、アメリカも人口が3億人で中国も13億人いますし、経済をGDPだけで見るより、国民一人一人の生産性や幸福度をどう高めるかというのも忘れてはイケないような気もします。
ヨーロッパでは消費税が20%なんて国もザラで、その代わり教育費や医療費が無料だったりするワケです。
北欧の国なんかは社会主義的でも教育水準も高いらしく、確かに「年金支給年齢になるまでエッチラオッチラやっていれば後は」って感じでもあるんでしょうかね。
結論的な事を言うと、日本は保守政党が改革政党になっているあべこべな状態であると言えます。
マスメディアの思想傾向も少し書いておきますね。
思想を鮮明に打ち出す事によって固定層を狙っている意味もあるらしいので、確かに、世論調査の結果がその報道機関によって多少差が出る事もあります。
読売新聞(日本テレビ)と産経新聞(フジテレビ)が保守系で、朝日新聞(テレビ朝日)と毎日新聞(TBS)がリベラル系です。
日経新聞は「一応中立でやらせてもらってます」と言ってましたが、テレビ東京は経済の番組が多いですよね。
日本のテレビは一応放送法によって公正中立を定められているようではありますが、テレビ局にも我々視聴者が持つイメージはありますよね(苦笑)。
『バカの壁』という本で「本当に中立なんてあるのか」と言っていましたが、私はどうなんでしょうかね。
最後に、「政治に合わせるのか、政治が合わせるのか」とだけ言っておきますけど、例えば、車が発明されたら、道路を作って道路交通法などを整備しなければイケないワケです。
インターネットだってそうで、私もこのように薄い知識で在野で放言を繰り返しているワケで、「フェイクニュースや悪口を野放しに認めていいのか」みたいな問題もあって、表現の自由というのは難しいですよね。
「そんな事もあるんだ」くらいでいいと思いますよ、これも学生の頃に友人が「最寄り駅に急行止まるようにするって言ったから投票したんですけどー」と言ったんですけど、実際の所「己の利害関係のみ考えていればいいんだ」というのも極論としては成立しそうですし、もちろんポピュリズムみたいな事になってもイケないのもその通りではあります。
私は「頭の中が伝わってるなら」という前提でヤってますけど、今の日本は民主政なんだし、たまにはこういう事も考えてみてはいかが?
最初にこれを言っておかなければ。
政権の支持率が30%で投票率が50%だった場合、得票率に換算すると、有権者数の50%の内の60%なので、選挙をすると政権政党が政権を維持できる事になります。
政権を持っている方を与党と言い、政権を批判する方を野党と言います。
日本でも二大政党制を目指す向きもありましたが、確かに対抗勢力が割れていると、票が分散して政権交代しづらくなります。
誰に投票していいか判らない場合は政党で投票するんですけど、大学の時に友人が「日本も判りやすく保守党と労働党に改名してー」と言っていたのを思い出して、「そもそも民主政というのはどういう事か」という件に関しては私のウェブサイトの哲学ページをご覧ください。
イギリスの保守党はその名の通り保守政党で、労働党は「労働者の味方党」という意味で、リベラル政党です。
保守政党は日本なら自民党あるいは維新の会、アメリカなら共和党で、リベラル政党は日本なら社会党系あるいは旧民主党系、アメリカなら民主党です。
日本とイギリスでは第三極的な政党も作られそうになりましたが、成果と理解度の程はどうなんでしょうかね。
「ネオコン」という言葉を聞いた事ありますか?
「ネオコンサバティブ」という事で、近年新保守主義とか新自由主義とか言われて、あまり良いニュアンスではないのですが、この後詳細に説明します。
私はコンサバ系のファッションですかね、何とも言えませんね(笑)。
「リベラル」も「自由な」という意味なのですが、体制に批判する人たちを指す意味合いもあります。
比較で説明します。
保守は、タカ派(軍国主義的)、自由主義的、民族主義的(国粋主義的)、宗教的、右翼。
リベラルは、ハト派(平和主義的)、社会主義的、平等主義的、科学的、左翼。
宗教的というのは、例えば靖国神社に参拝したり、エルサレムに大使館を移したり。
信教の自由というのがあるとすれば「何がイケないんだ」という感じでもありますが、近隣諸国に植民地支配とか十字軍とかを想起させて悪い感情を持たれる事があります。
軍国主義的というのは、自民党は憲法改正を結党の理念としていて、現行憲法は平和主義的です。
ルソーは保守を「臣民」、リベラルを「市民」という言い方で表現してるんですかね。
軍歌を流しながら街宣車を走らせているのが右翼で、学生運動で火炎瓶を投げているのが左翼です。
経済政策の主な違いを。
例えば貧困問題があった時に、保守は「小さい政府」と言うんですけど、減税や規制緩和や国営事業の民営化などを政策に掲げ、リベラルは「大きい政府」と言って、教育とか社会保障の充実などの分配政策を政策に掲げます。
規制緩和というのは、例えば、「パートタイマー(アルバイト)や派遣労働者を雇ってもいい」というような物が挙げられます。
『トヨタとホンダ』という本をブックオフで見て、買おうかと思ったんですけど、予算の都合上『世界征服は可能か』という本を買って帰ってきた事があって、今思えば「無理してでも読んでおけばよかったな」と。
内容を薄い知識で推測すると、トヨタとホンダは新聞広告で期間工を募集していて、私も母に勧められた事がありまして(正気の沙汰じゃないですよね)、正社員登用の途もあるようですが、これも経団連の要請か何かの規制緩和なんでしょうかね。
日産はどうなんですかね、二万人規模のリストラや工場閉鎖などで経営再建を果たしたそうですが、これはあまり良いイメージではありませんが、新卒一括採用や終身雇用年功序列賃金的な経営をしていた場合、会社が傾いた時はそうせざるを得ないという事もありますか?
トヨタと日産は今ほとんど販売台数が同じなのですが、利益という点ではトヨタの方が数字がだいぶ上です。
この三社はF1にも参戦してましたっけ?
こういうのは一見無駄なようにも見えますが、燃費の向上などの研究にも役立っている意味もあるそうですよ。
学生の時に就職活動の時期に、「今はどこに入っても何があるか判らないから」と言われて「大企業なら何かあるでしょ」と返して、確かにシャープも他の企業が買収するような動きもありましたし、とにかく、大企業が潰れた時の全体に与える影響を考えると、国が乗り出すような事があっても別にいいのではないかとも思いますが、あまり公的権力が介入するのもどうかとも思いますし、難しいですよね。
あと、酒は酒屋でしか売っちゃイケなかったんですけど、規制を緩和して「スーパーやコンビニでも売っていい」という事にして、その結果何が起こるかというと、コンビニはつまみも売っているのでみんなコンビニで酒を買うようになって、専門店が潰れていく事になります。
昔はタバコ屋とか駄菓子屋が街角にあっておばあちゃんとかがやってたんですけど、私も子供の頃は駄菓子屋にも通ってましたし、今はそういうのも全部コンビニですかね。
となると、保守的(新自由主義的)な政策を採ると、景気は良くなるかも知れませんが、格差が広がるかも知れませんよね。
しかし、リベラルの分配政策を採るには増税しなければなりません。
「脱ダム宣言」とか言って知事に当選した人もいますが、ダムというのは、水を貯めておく意味と、ちょっとずつ流して川の氾濫を防ぐ治水の意味があります。
このように、「財政出動」という言葉もあって、これは主に公共事業つまり道路とかインフラとか箱物とかを作って地方に金を「ばらまく」んですけど、これも景気刺激策の一つであって、今もあるのか知りませんが、政治家や役人と建設業者の癒着とかで、湯水のように税金を垂れ流す事にもつながるので、これも難しい所ではあります。
税収で足りない分は国債と言って国が債券を発行して、言わば借金するんですけど、国の債務残高の問題はバカにはできなくて、財政破綻するとその国の信用も失われて、国際社会から支持されづらくなります。
結局の所、アメリカも人口が3億人で中国も13億人いますし、経済をGDPだけで見るより、国民一人一人の生産性や幸福度をどう高めるかというのも忘れてはイケないような気もします。
ヨーロッパでは消費税が20%なんて国もザラで、その代わり教育費や医療費が無料だったりするワケです。
北欧の国なんかは社会主義的でも教育水準も高いらしく、確かに「年金支給年齢になるまでエッチラオッチラやっていれば後は」って感じでもあるんでしょうかね。
結論的な事を言うと、日本は保守政党が改革政党になっているあべこべな状態であると言えます。
マスメディアの思想傾向も少し書いておきますね。
思想を鮮明に打ち出す事によって固定層を狙っている意味もあるらしいので、確かに、世論調査の結果がその報道機関によって多少差が出る事もあります。
読売新聞(日本テレビ)と産経新聞(フジテレビ)が保守系で、朝日新聞(テレビ朝日)と毎日新聞(TBS)がリベラル系です。
日経新聞は「一応中立でやらせてもらってます」と言ってましたが、テレビ東京は経済の番組が多いですよね。
日本のテレビは一応放送法によって公正中立を定められているようではありますが、テレビ局にも我々視聴者が持つイメージはありますよね(苦笑)。
『バカの壁』という本で「本当に中立なんてあるのか」と言っていましたが、私はどうなんでしょうかね。
最後に、「政治に合わせるのか、政治が合わせるのか」とだけ言っておきますけど、例えば、車が発明されたら、道路を作って道路交通法などを整備しなければイケないワケです。
インターネットだってそうで、私もこのように薄い知識で在野で放言を繰り返しているワケで、「フェイクニュースや悪口を野放しに認めていいのか」みたいな問題もあって、表現の自由というのは難しいですよね。
「そんな事もあるんだ」くらいでいいと思いますよ、これも学生の頃に友人が「最寄り駅に急行止まるようにするって言ったから投票したんですけどー」と言ったんですけど、実際の所「己の利害関係のみ考えていればいいんだ」というのも極論としては成立しそうですし、もちろんポピュリズムみたいな事になってもイケないのもその通りではあります。
私は「頭の中が伝わってるなら」という前提でヤってますけど、今の日本は民主政なんだし、たまにはこういう事も考えてみてはいかが?