Romancing Note

あと何回桜見られるか。

将棋の抽象的技術論

素人ですが衝動的に将棋の戦術を大まかに解説しようと思いました。
連盟は名誉指導棋士か何かの称号をくれたりしないですかね(苦笑)。

豊臣秀吉も有名ですけど、徳川家治ですか、も将棋好きだったらしく、政治を田沼意次に任せて、この二人は評判が良くないそうです(苦笑)。
ちなみに江戸時代は名人は家元制だったらしいです。
「九段は名人格」と聞きまして、プロは四段から始まって、本来A級八段が最高で、昔は「九段戦」というのがあって、その後竜王戦の前身で「十段戦」というのがありました。
『月下の棋士』によると、アマ名人クラスが奨励会(プロ)の1級くらいと言われてるんですか?
私はネット将棋でそこそこですからどうなんですかね。
我ながら面白い将棋指してるとは思いますが。

プロの将棋は竜王と名人が格が高いタイトルで、賞金が高いというよりは、予選のシステムに由来があります。
名人戦の予選は順位戦と呼ばれ、「名人→A級→B級1組→B級2組→C級1組→C級2組」となっていて、各組の中で順位が決められています。
フリークラスというのもあるんですけど、その予選の厳しさは言うまでもなく、四段になってC級2組に入ってからは最短でも名人戦挑戦まで5年かかります。
特例もありますが、段位の目安は順位戦を元にしているみたいです。
名人は実力制になる前からある称号なので、伝統がある棋戦です。
竜王戦は新しいタイトルで、1組から6組までに分けられて、各組の上位者が決勝トーナメントに駒を進めるんですけど、こちらは女流でもアマチュアでも参加できて、勝ち進めば新四段でもタイトル挑戦のチャンスがあるんですかね。
順位戦はリーグ戦で、竜王戦は変則トーナメント戦です。
コレを勝率6割(3勝2敗)とかでタイトルまで登り詰めるのは思ってるより大変な事だと思いますよ。
確かに永世七冠とかあり得ない感じかも知れません。

強くなりたいなら詰将棋はやっておいた方が良いです。
藤井くんは詰将棋も頭抜けてます。
私は詰将棋は得意ではなく、むしろ愛棋家の中では苦手な方だと思います。
なぜか実戦だと結構見えたりするんですが、「詰将棋は別物」とも聞きました。
短手数の問題を集めた本もありますので、初心者はそれから入るとよろしいかと。

「囲碁より将棋の方が大衆的」という事ですが、女流は将棋より囲碁の方が男勝りです。
将棋の女流棋士の棋風は過激な人が多いみたいですけど(笑)。

まず駒落ちのちょっとした話を。

駒落ちというのは、強い人が駒を引いていくハンデ戦の対局で、定跡もあって攻めや受けの基本を学ぶのに最適です。
強い方(駒を落とす方)を上手(うわて)と言い、弱い方を下手(したて)と言います。
「一枚上手」とか言いますよね。
一番のハンデは裸玉で、次に歩三兵(ふさんびょう)でしたっけ?
歩三兵は、上手が裸玉で歩を三枚手持ちにしていて、駒を落としている上手が先手なので、上手はまず角の頭の歩の頭に打ちます。
「叩きの歩」と言うんですけど、下手はこれを取ってしまうと、その空いたスペースにもう一回歩を打たれて、角が詰んでしまいます。
ゆえに、叩いてきた歩を取らずに金で角頭を守るんですけど、これはお互い飛車先を突き合う「相掛かり」という戦法の理屈です。
これが判れば歩三兵は卒業ですかね。
下手は、「矢倉崩し」と言うんですか、右四間飛車で攻めるのが定跡とされてるんですかね。
確かに棒銀と右四間は攻めの基本かも知れません。
昔は名人戦では3連勝すると四戦目で飛車側の香車を引いて対局するというルールがあったそうです。

攻めや受けのテクニック(技)の事を「手筋」と言うんですけど、歩の手筋は他にも「垂れ歩」(駒を打ち込んだり次に成ったりするのを目指す)や「継ぎ歩」(歩を突き捨てた後に再度合わせていく)や「突き捨て」や「中合い」(受ける時に相手の駒をずらしたり、大駒を近づけてから他の駒ではじいたり)や「底歩」(主に金底の歩と呼ばれる)などがあって、他にも「歩が三つぶつかったら初段」とか言われたりします。
「一歩千金」と言われますが、歩の手筋を覚えるだけでだいぶ違いますよ。
二歩と打ち歩詰めは反則です。
昔解説で歩切れの状態を「ふがいない」と言っていたのを聞いて笑ってしまいました。

あと、攻めが切れないようにするのを心掛けた方が良いです。
切れそうで切れない攻めを「攻めが細い」と言うんですけど、故米長永世棋聖は「だいたい駒台に(歩以外の?)駒が四枚あると詰む」と言ってました。
詰み手順が見つからない時は、「必至」と言って、「詰めろ」の中でも「受け無し」の状態に持ち込むのが有効です。
これは、「ゼット」とか「ぜ」とか言って、「絶対詰まない」形と組み合わせると終盤の「速度計算」に効果絶大です。
後述しますが、穴熊囲いは、王手がかからないので絶対詰みません(笑)。
私は穴熊を自分がやった時だけ「天岩戸」と言ってるんですけど。

ひふみん監修の将棋ソフトの次の一手問題で、「形良く戦う事も大切である」というヒントがあって、序盤の陣形の整備は、駒の連絡が良い風に駒組みするといいです。
「紐をつける」と言うんですけど、駒を取られる時に取り返せる形にするという事です。
「離れ駒」と言って、相手の陣形に隙ができた時に仕掛けるというのも強い人は考えます。
攻め込んだ時に相手陣に駒を打ち込んだりした時に「当たり」の先手になって攻めが早くなりますからね。
歩を使って陣形を乱すだけでも攻めが決まりやすくなりますよ。

私は角筋と十字飛車を常に意識しています。
他にも桂馬の両取りとか三段跳びとか、割り打ちの銀とか、こういうのは確実に手になります。
飛車の打ち込む場所は角で王手飛車かけられないかとか、そういうのは重要です。
「俗手」と言われるんですけど、駒を焦点に打ち込んでガジガジ行くのも確実な攻めです。

「と金の遅早」と言って、歩は相手に渡しても歩なので、対穴熊などでは有効な攻めではあります。
強い人と対局すると、攻めとは言っても駒をタダでボロボロ取れるようにはならないので、結局「いかに良い形で駒を交換するか」という話になってきて、「攻撃は最大の防御」とは言いますが、その分隙ができて反撃もキツくなります。
強くなってくると、駒が渋滞したり同じ場所に何枚も効かせたりする「重い」形を嫌うようになってきます。
数の攻めは確実なんですけど、「強すぎると逆に素人みたいな手になる」とネットで読んで、昔テレビの解説で、角を打った時に「単純な金取りなんですけど、これが受けづらくて」と言っていたのを聞いて、シンプルな攻めでもそれが続けば手にはなるので、「三手の読み」と言って、自分が指して相手が受けて、その次の手を考えられるようにすると良いです。
プロは負けだと判っていても、「形作り」と言って、一手違いになるように心掛けたりする事もあるみたいですけど、そういう時に勝ってる方がだめ押しみたいな手を指すのを「激辛流」と言って、その先には「友達を無くす手」と言われたりします(笑)。
でも踏み込んで「紛れ」て負けたりしたら元も子も無いので、勝ち負けより内容にこだわりたい人はギリギリの所をしっかり読む癖をつけた方が強くなるんじゃないかと思いますよ。

「大局観」と言って、序盤に1局全体の構想みたいなのが見えてくるとまた一段レベルが上がる感じですかね。

将棋の戦法は、大別して、居飛車と振り飛車に分けられます。
居飛車というのは、飛車を動かさないで攻め潰しを狙う作戦で、振り飛車というのは、飛車を真ん中の5筋から左に動かしてから捌いていく作戦です。
「居飛車は攻めが得意な人が、振り飛車は受けが得意な人が向いている」と言われますが、プロの強豪は居飛車党が多いです。
何でも指しこなせる人はオールラウンダーと言われます。
プロくらいになるとどんな戦法でも指せるんでしょうけど、公式戦ではあまり変な事をしないんですかね。
私は一応オールラウンダーでヤらせてもらってます。

居飛車は、矢倉と角換わりと相掛かりと横歩取りが基本的な戦法で、対振り飛車では急戦と持久戦があります。
角が好きな駒なので、角換わりが好きだったりするんですけど、ひふみんの得意な棒銀は対振り飛車でもあまりうまくいった事がありません。
囲い方については書ききれないので、『将棋用語事典』みたいなので確認して下さい。

振り飛車は、中飛車と四間飛車と三間飛車と向かい飛車が基本的な戦法で、早石田や鬼殺しなどのように、中には奇襲とされている戦法もあります。
囲い方は美濃囲いと穴熊くらいなんですけど、振り飛車はこの囲いが堅くて、「捌く(さばく)」と言って、悪くても飛車角交換くらいにして、飛車と角を手持ちにして玉の寄せ合い勝ちを狙うというのが基本的な戦い方です。
奇襲系は怒られる場合もあるので気を付けてくださいね。
「言うは易し」で、これが難しいので、「振り飛車は独特の感覚が必要」と言われます。

近年と言っても結構前になったんですけど、居飛車でも穴熊に囲う戦い方が出てきて、穴熊は大駒を斬ったりしてハデな攻めができる反面、駒が片寄るので、受け潰されて姿焼きにされるなんて事もあり、これも独特な感覚が必要とされています。
「熊殺し」の異名を持つ空手家もいましたけど、私は今藤井システムを完全に自分の物にしつつあります。

また別に書く事になるかも知れませんが、「てんてー」の藤井システムは居玉のまま仕掛けていって相手を穴熊に組ませない戦法なんですけど、私も高飛車系の横歩取りが苦手だったりする事から、最近は振り飛車をよく指していて、私の四間飛車は攻撃的かも知れません。
ノーマル四間だと仕掛けの権利が居飛車にあるので、私がやると良くて千日手になるくらいで、急戦で来られたら反撃の手段はあるかも知れませんが、玉を深く囲われると勝ち目が無いです。
なので、私は5六歩型ではなく、5六銀型で主導権を握りに行きます。
歩越し銀ですけど、玉頭銀を見せて相手が4四歩で角道を止めた瞬間に6五歩と飛車先を伸ばしつつ角道を開けるのが気持ち良く、それでも居飛車側から4五歩で角交換を迫る指し方もありますか?

急戦で7五歩と来られた時は、三間に振り直して、その歩を取らないという手段を取っています。
棒銀も三間で受けていますよ。

相手が振り飛車で来る事が判っていたら相振り飛車にする事も多くなってきて、大山十五世名人の「矢倉と相振り飛車は違うんですよ」という言葉も印象に残っていますが、定跡が整備されていない感じもあって、力戦の趣もあります。

まあ具体的な手順を講釈するのは不遜なので、その辺りはプロの方がまとめてくれるんじゃないですかね。
入院中に看護婦に誘われて1局指したんですが、その時は「飛車を左か右かどっちか決めて、逆方向に玉を持っていく感じです」と言ったんですが、「玉飛接近すべからず」とか「居玉は避けよ」という格言もありましてね。
「最善を追求するとギリギリの手になってしまうので、一手間違えるといっぺんに負けになる事もあり、80点くらいの手が良かったりする」とも聞きました。
いずれにしても、頭の体操だと思ってノビノビと指す事をおススメ致します。
初心者中の初心者は形勢がどっちに傾いてるかが判らないかも知れませんね。
だんだん判ってきたくらいな人の中にはちょっと形勢が傾いただけで「これはもうだめかもわからんね」とか言って投げる人もいるかも知れませんが、強くなりたいなら終盤の詰むや詰まざるやまできちんと考えた方がいいんじゃないかと思いますよ。

プロでもないのに偉そうに講釈しましたが、学校に通わなくてよくなって、8時間音楽をヤって8時間将棋をヤって8時間寝て、みたいな生活をしてたら、全部それなりにはなりますので、「暇だからこんな事ができるんですけど」というのはそういう事です。

テレビなどで私の対局を解説したりするとみんな見てくれそうな気もしますが、自分で言うとこれまた不遜ですな。
「まだ強い人と指してない」というコメントがありましたが、いずれにしても頭の中が筒抜けなのは大きなハンデではありますよね。
それでも討論番組や音楽番組よりは実現可能性がありそうですが?
太っているので対局は椅子にしてもらいたいんですけど、服装もどうしますかね。
自分で解説するという手もありますが、あとは女流棋士の方とお好み対局したりとか?
「大駒が成ったらキス」とか「俺が勝ったら○○」とか言ってるんですけどね。
「俺が負けたら?おっぱい」とか思いながら、向こうもわざと負けたりしてな。

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