ミンサガを語る
四十路の誕生日に何か書こうと思って、ミンサガ(ロマンシングサガミンストレルソング)の話をしようと思いましたよ。
今年一年はこのブログを書く年にしました。
いくら頑張っても私には一銭も入ってこないワケですが。
ミンストレルというのは「詩人」という意味で、ニーチェが「恐らくは文法上の語呂合わせやダジャレから来たであろう事を一般化して」と言ってましたけど、「何が言いたいのか」って事ですよね。
この作品は、サガがスーパーファミコンにプラットフォームを移して「ロマンシング」になった一作目のリメイク作品で、PS2で開発されました。
キャラクターデザインが一新されて、私は特にバトルシステムが好きなんですけど、ソシャゲのリユニバースのバトルシステムと似ています。
バトルシステムを詳しく言うと、BPという技ポイントとEPという武器耐久ポイントがあって、BPというのはそのキャラクターによって特性が異なり、初期BP(バトル開始時の技ポイント)のパーセンテージが高いとバトルが始まった直後から強力な技が繰り出せるのでザコ狩りに適していて、クローディアみたいに回復BP(ターンごとに加算される技ポイント)が高いとボス戦などの長期戦に適しています。
コツとしては、ナイトハルトや海賊シルバーみたいなHPと腕力と体力が高くて回復BPが低いキャラクターには重装備で相手の攻撃を受けながら着実に相手のHPを削っていくような、ロマサガ2で言えば重装歩兵のベアみたいな役回りにして、回復BPが高いキャラクターには敢えて術を覚えさせて回復役に回らせて、後列に置いてBPがたまった時に弓の強力な技を使って援護射撃する感じにした方がいいんじゃないかと思いますよ。
それ以外のパラメータも武器の適正を見極める上で重要ではあるんですが、バーバラみたいにBP面も含めて全部高いキャラクターが最強です。
EP消費は抑えた方が良いです。
基本戦法としては、八つ裂きみたいなBP消費が少なくてEP消費が高い強力技を使って、BPがたまったら強い技を叩き込むのをオススメします。
例えば、殿下の回復BPが3で打槍のレベルを5にしてコスト4の双竜破を使うと毎ターンBPが1ずつ減っていくので、こういうのはコスト0の基本技ではなく、1でもいいので少しでも威力が高い技を選ぶと、毎ターンBPが2ずつ増えていくので、そこでたまったらまた強い技を繰り出せばいいです。
私は殿下には集気法(錬気でしたっけ?)とか生命波動を使わせてます。
その辺の詳細は私のウェブサイトにプレイ日記を上げようとしてるので、その時にでも書くかも知れませんが、今書きかけで、何しろ結構骨が折れる作業なので、まあそれもそのうちヤります。
曲も打ち込んでおいたりしたいのもあるので、「仕事しろ」という感じでもありますがね(苦笑)。
主人公キャラの寸評を。
・アルベルト…貴族の息子で「正義の希望」。姉のディアナに厳しくしつけられている。ローザリア薔薇騎士隊の女傑ディアナはローザリア王国皇太子のナイトハルトに求婚されるが、直後にモンスターの大群に城を襲われ、生き別れに。
・ジャミル…クジャラートの首都エスタミルのインディー系シティーシーフ。相棒ダウドとつるんでいる。
・グレイ…東方系の自由人。聖戦士ガラハドと魔女っ子ミリアムとつるんでトレジャーハントしている。その後解散して、クローディアを護衛する事となる。
・ホーク…サンゴ海で海賊稼業を営んでいたが、悪玉のブッチャーと対立し、船も失って「陸(おか)に上がった河童」となってしまう。
・アイシャ…タラール族という遊牧民族の少女。ガレサステップでモンスターや人さらいに襲われて、その際、隣接地のローザリアの王子ナイトハルトに助けられて、宮殿にも連れていってもらって、風呂に入れてもらうが、「先にシャワー浴びてこいよ」ではない。「見ちゃダメ!」
・クローディア…バファル帝国の迷いの森で魔女に育てられ、最初は熊のブラウと狼のシルベンと行動する。仲間に誘う時に「人といるのはあまり好きではない」と言われるが、実は帝国の皇女。
・シフ…雪国バルハラントのバルハル族の女傑。「霊長類最強女子」って感じか。「やるよ」
・バーバラ…マネージャーのエルマンと旅一座を組んでニューロードを旅している踊り子。「姐さん」と呼ばれ、能力的には全体的に高性能で、実はこっちが最強?
設定やシナリオのエピソードを語るとまた大変な事になるので、特に印象に残った事だけ書きます。
主人公以外のキャラクターで人気なのは、ローザリア王国皇太子のカール・アウグスト・ナイトハルトですけど、ファンの間では「殿下」と呼ばれて、最初は「吟遊詩人のエロールが俺なのかな」と思ったんですが、実はナイトハルトが私のようですね。
ミンサガじゃないスーパーファミコン版の設定集に「エロールを信仰する保守派とエロールを唯一神とする超保守派に別れている」とあって、エロールは行く先々の酒場に現れて、実は光の神で神々の父なんですけど、要するにエロいって事ですよね。
ソナタ・アークティカが「名前に意味なんか無い」と言ってましたが(苦笑)。
とにかく、ナイトハルト殿下は滑舌とか「イクゾー」とか「コレガワカラナイ」とか「Are you 勇気は hip の you (ああいう勇気は匹夫の勇)」とかいうセリフがネタにされて、仲間にもなるのはなるんですけど、仲間にするためにはディステニーストーンの中の1つを渡さなければならなかったり、仲間にするのも考え所ではあります。
固定装備で「カヤキスの槍」と「カヤキスの鎧」を持っていて、鎧は傷だらけで、その色から「ブラックプリンス」と言われていて、ミンサガのアルティマニアでは「為政者としても軍の指揮官としても優れており、剣を取っては王国内で右に出る者はいない」とあって、支配下に置こうとされているタラール族には「カヤキス・レビタ(黒い悪魔)」と恐れられているそうです。
なんとなくマルクス・アウレリウス・アントニヌスの『自省録』の冒頭の「クワーディー族の間にて記す」を彷彿とさせますが、どうなんですかね。
私は打槍をレベル5にしてウコムの鉾を持たせて神雷をノーコストで使わせてるんですけど、「結果的にそういう事になってますよねー」ってのがその通りかと。
回復BPと愛のパラメータが弱点。
アルティマニアに載っている全身絵がメチャクチャカッコよくて、ラジオで「確かに似顔絵とか描いてあったら嬉しいかも知れないけどさー」とか言ってましたけど、ナポレオンも「戴冠」とかの自分の肖像画に「この絵は意図をよく汲み取ってくれてる」と言ったりして、芸術家がアンプリファイアするとこんな感じになるんでしょうかね(笑)。
アンプというのは、ギターで使うとエレキギターになって、音を増幅させてあり得ない音を出す物です。
エロールと大地の女神ニーサの子供である神も多数いて、地域ごとに信仰度合いが違って、各神々を祀った神殿も建てられていて、そこで術法(魔法)を買えます。
ミンサガでは金さえ払えば簡単にスキルアップできますが、3と違って、パラメータは敵と戦う事でしか上がりませんよ。
で、登場する国の違いを。
・ローザリア…バファル帝国の女傑ローザがバファル帝国から領地を割譲されてというか何というかで始まった国で、一番治安が良さそう。四天王タイニィフェザーが巣食うスカーブ山とクリスタルレイクが有名で、水の都である首都クリスタルシティの街並みと街道沿い(ニューロードの宿場町)のアルツールの果樹園も観光スポットか。表通りには水晶商会本店やアクセサリーのショップがあり、裏路地には儀礼武具の店もあって、裏原って呼んでる(苦笑)。門衛の装備は中くらいの管槍。
・ドライランド…厳密にはドライランドという国は無く、あくまでカクラム砂漠やガレサステップのある地域の名前。ウソというオアシスの集落とタラール族の集落と、ニューロードの出発点のノースポイントという漁師町がある。私の好きなデンマークのメタルバンドのロイヤルハントのスタジオがノースポイントって名前で、運命的なモノを感じてしまう。天空の最終試練へと続く祭壇と、エロールにそれを作らされた巨人の里がある。
・バファル帝国…海賊メルビルが築いた港町の首都メルビルの南には迷いの森という大森林があり、一方ベイル高原のグレートピットには四天王のアディリスがいる。皇帝の直轄領のゴールドマインにはその名の通り金山がある。事件も多いが、解決すると褒美が良い。帝国図書館には色んな本がある。門衛の装備は弱い六角棍。
・ワロン島…帝国との交易で栄えるジャングル島。ゲッコ族という喋るトカゲがいて、ラスボスの邪神サルーインを信仰している。
・リガウ島…ジェルトンという玄関町から恐竜のいる草原を越えるとトマエ火山に辿り着いて、そこには四天王のフレイムタイラントがいて、その先にはサルーインの兄である死の神デスが治める冥府がある。
・クジャラート…海峡の両側に街がある首都のエスタミルは、飛んでイスタンブールのイメージ(行った事無いけど)。古代人のカタコームがあったり、現実世界の中東のイメージが強い。「海千山千の老獪な男で、数々の政争を勝ち抜いてクジャラートの頂点に立った」というウハンジは、“ホンモノ”のアサシンギルドや“半グレ”の盗賊ギルドやタルミッタの保守派にその座を脅かされている。ジャミルが“インディー系”なのもそのため。エスタミルのボガスラル海峡の地下を通っている下水道には、サルーインの妹のシェラハの闇の神殿がある。タルミッタの近くのマラル湖には四天王の水竜がいる。
・フロンティア…未開の地でモンスターがわいてくる。ジュエルビーストやヴァンパイアといった強敵も出現。
・騎士団領…1000年前にサルーインを倒した戦士ミルザの出身地。ローザリアと友好関係にあって、ナイトハルトの祖父(間違ってたらゴメン)にも名誉騎士の称号を送っていて、ローザリア人のルーツは、この南方系とされているらしい。この二国はドイツ語っぽい感じ。クジャラートと国交を断っており、騎士団領とクジャラートを往来するには第三国を経由しなければならない。騎士の支配する地域かと思いきや、フラーマがいるバイゼルハイムのように、魔法の街もある。門衛の騎士はハルバードを持っている。
・バルハラント…騎士団領の奥地にあり、北欧の戦士の楽園バルハラを彷彿とさせる地名だが、“蛮族”のバルハル族がつつましやかに暮らしいていて、ルソーが「ポーランドより北にはもう何も無い」と言っていて、そういうニュアンスかな?
バファル帝国の首都メルビルの市民が「エスタミルやクリスタルシティに比べるといまいちパッとしないんだよな」と言ってましたが、「メルビルに出稼ぎに来るおっちゃんの話とかもあったんですけど」と言ってましたよ。
エスタミルの市民が「騎士団領はモンスターが増えたから、逃げてきたんだ」と言っていて、「先見の明が無かったな」とか言いながら。
タルミッタの市民が「みんなハデな生活を求めてエスタミルに移り住んでいくんだ。特に若い連中がね」と言ってまして、中にはゴロツキになっているヤツもいるんじゃないですかね。
バルハル族の子供が「なーんか面白い事無いかなー」とぼやいてましたが、「こんなド田舎じゃ何も無いだろうな。でも都会は危険がいっぱいだから」と思いながら、「襟裳の春は何も無い春です(森進一風に)」って感じか。
四天王というのは、サルーインによって生み出されたものの、「誇り高き彼らは従う事をしなかった」という特殊な存在で、水竜のように信仰の対象になっている者もいます。
ミニオンは「手下」とか「手先」という意味で、こちらは本当に悪の手先って感じです。
四天王のお使いイベントをこなした次の周からは、イベントランクが進むとお使いイベントを達成した時に四天王がミニオンに乗っ取られて、強敵となって襲いかかってきます。
アルティマニア(攻略本)を読んで、シナリオ解説で、
植田氏「あとミイラを売ってお金を稼ぐとか」
進藤氏「あれは薬になるって話で…」
とあったので、「え?『ミイラ取りがミイラになる』って話じゃないんですか?」とか思いながら、この話はエスタミルの「ミイラ商人」というイベントで、マミーマーチャントがカタコームからミイラを取り出そうとして、主人公が「墓荒らしとは感心しないわね」とか言いながらカタコームまで護衛して、その商人が不気味なミイラを売り歩いて、仕舞いにはそのミイラに血を吸われて自分もゾンビみたいなのになってしまうって話です。
メルビルの薬屋で「ミイラの薬」というLP回復薬にしてもらえます。
ラストダンジョンでミニオンを倒すと「ミイラの薬スーパー」というのが手に入ります。
ワロン島の武器屋で、捕らわれているゲッコ族を解放するイベントがあるんですが、その数が尋常じゃないので、「ワニ革の鎧を売ってる所が恐ろしいんだけど」とか思いながら。
聖戦士ガラハドからアイスソードを強奪する話ですけど、これは、フレイムタイラントがジェルトンを襲っているモンスターを引き揚げさせる条件として、ガラハドが以前から欲しがっていたアイスソードを要求して、アルツールに行ってみたらガラハドに先に買われてしまった、という話です。
実は20000金貯めればガラハドに先に買われるので、ジェルトンのイベントが起こる前でも手に入らなくなるんですけど、事情を説明して「譲ってくれ、頼む!」か「ころしてでもうばいとる」を選択できて、強盗殺人するとサルーインの恩寵が+200になって、冥府ルートに進めるようになります。
河津神は「まさかそんな事をするヤツはいないだろうと思って作ってました」と言ってましたが?(苦笑)
最後は世界の危機を迎えて、各国が団結して危機を乗り越えるような感動的な結末を迎えます。
最後サルーインを倒しに行く時に、「ナイトハルトを連れて行ったらどうなるのかな?」と思って仲間に入れて行ってみたら、普通に外交しながらモンスターの大群に大軍を率いて突撃しているムービーが挿入されて、「え、どゆこと?」と思って、そういう事なんですかね。
これで「ナイトハルトが俺なのかな」と思わされたんですが。
ミンサガには面白気持ち悪いモンスターはいないんですけど、スーパーファミコンのロマンシングサガにはコワ気持ち悪いのが沢山います。
宝箱は、位置も中身も固定の物と、位置も中身もランダムな物がありまして、これも面白いと思いました。
音楽は、イトケンが好感触である事を言っていましたが、イフリート戦の曲がサガの伝統的なバトル曲の路線で、サルーイン戦の曲が四魔貴族バトルの系譜で、ミニオン戦の曲がスパニッシュなフラメンコ調の新機軸の曲で、他の曲でもイトケンサウンドが堪能できます。
あとは『アルティマニア』か『ロマンシングサガ大事典』でも読んでみて下さい。
読み物としても結構面白いですよ。
『ロマンシングサガ大事典』の投稿コーナーに女性とおぼしき人のハガキか何かで「ナイトハルト様はアイシャを愛人にしようとしたなんて嘘ですよねー」とあって、当時は中一くらいだったので、「中一で愛人って!」と思って。
女性キャラクターの中でタイプというか好きな順番は、クローディア→ディアナ→ミリアム→シルバー→アイシャ→バーバラorファラって感じです。
シフは?(笑)
後でなんか頭良さそうな順番な気がしてきたが、セレブ女子のクローディアとディアナの知力も設定ではそんなに高くない?
ナイトハルトはディアナじゃなくてクローディアとくっついた方が政略結婚としては良いかも知れんが、俺もアノ単純にイイお方も狙ったりしてるし…ってこんな事軽々しく言うとどこかから銃弾が飛んできそうですな。
相変わらず難易度は高いですが、挑戦する価値はあります。
暇で仕方がない人はプレイしてみては?
モンスター避けはシューティングゲームの要素で、その他はかなり自由なので、特にバトルは高い戦略性が求められます。
あくまで「頭の中が伝わっててごまかしがきかないなら正直に言うと」って感じなので、悪しからず。
また気付いたら加筆修正するかも知れません。
では夏休みがある人は満喫して下さい!
今年一年はこのブログを書く年にしました。
いくら頑張っても私には一銭も入ってこないワケですが。
ミンストレルというのは「詩人」という意味で、ニーチェが「恐らくは文法上の語呂合わせやダジャレから来たであろう事を一般化して」と言ってましたけど、「何が言いたいのか」って事ですよね。
この作品は、サガがスーパーファミコンにプラットフォームを移して「ロマンシング」になった一作目のリメイク作品で、PS2で開発されました。
キャラクターデザインが一新されて、私は特にバトルシステムが好きなんですけど、ソシャゲのリユニバースのバトルシステムと似ています。
バトルシステムを詳しく言うと、BPという技ポイントとEPという武器耐久ポイントがあって、BPというのはそのキャラクターによって特性が異なり、初期BP(バトル開始時の技ポイント)のパーセンテージが高いとバトルが始まった直後から強力な技が繰り出せるのでザコ狩りに適していて、クローディアみたいに回復BP(ターンごとに加算される技ポイント)が高いとボス戦などの長期戦に適しています。
コツとしては、ナイトハルトや海賊シルバーみたいなHPと腕力と体力が高くて回復BPが低いキャラクターには重装備で相手の攻撃を受けながら着実に相手のHPを削っていくような、ロマサガ2で言えば重装歩兵のベアみたいな役回りにして、回復BPが高いキャラクターには敢えて術を覚えさせて回復役に回らせて、後列に置いてBPがたまった時に弓の強力な技を使って援護射撃する感じにした方がいいんじゃないかと思いますよ。
それ以外のパラメータも武器の適正を見極める上で重要ではあるんですが、バーバラみたいにBP面も含めて全部高いキャラクターが最強です。
EP消費は抑えた方が良いです。
基本戦法としては、八つ裂きみたいなBP消費が少なくてEP消費が高い強力技を使って、BPがたまったら強い技を叩き込むのをオススメします。
例えば、殿下の回復BPが3で打槍のレベルを5にしてコスト4の双竜破を使うと毎ターンBPが1ずつ減っていくので、こういうのはコスト0の基本技ではなく、1でもいいので少しでも威力が高い技を選ぶと、毎ターンBPが2ずつ増えていくので、そこでたまったらまた強い技を繰り出せばいいです。
私は殿下には集気法(錬気でしたっけ?)とか生命波動を使わせてます。
その辺の詳細は私のウェブサイトにプレイ日記を上げようとしてるので、その時にでも書くかも知れませんが、今書きかけで、何しろ結構骨が折れる作業なので、まあそれもそのうちヤります。
曲も打ち込んでおいたりしたいのもあるので、「仕事しろ」という感じでもありますがね(苦笑)。
主人公キャラの寸評を。
・アルベルト…貴族の息子で「正義の希望」。姉のディアナに厳しくしつけられている。ローザリア薔薇騎士隊の女傑ディアナはローザリア王国皇太子のナイトハルトに求婚されるが、直後にモンスターの大群に城を襲われ、生き別れに。
・ジャミル…クジャラートの首都エスタミルのインディー系シティーシーフ。相棒ダウドとつるんでいる。
・グレイ…東方系の自由人。聖戦士ガラハドと魔女っ子ミリアムとつるんでトレジャーハントしている。その後解散して、クローディアを護衛する事となる。
・ホーク…サンゴ海で海賊稼業を営んでいたが、悪玉のブッチャーと対立し、船も失って「陸(おか)に上がった河童」となってしまう。
・アイシャ…タラール族という遊牧民族の少女。ガレサステップでモンスターや人さらいに襲われて、その際、隣接地のローザリアの王子ナイトハルトに助けられて、宮殿にも連れていってもらって、風呂に入れてもらうが、「先にシャワー浴びてこいよ」ではない。「見ちゃダメ!」
・クローディア…バファル帝国の迷いの森で魔女に育てられ、最初は熊のブラウと狼のシルベンと行動する。仲間に誘う時に「人といるのはあまり好きではない」と言われるが、実は帝国の皇女。
・シフ…雪国バルハラントのバルハル族の女傑。「霊長類最強女子」って感じか。「やるよ」
・バーバラ…マネージャーのエルマンと旅一座を組んでニューロードを旅している踊り子。「姐さん」と呼ばれ、能力的には全体的に高性能で、実はこっちが最強?
設定やシナリオのエピソードを語るとまた大変な事になるので、特に印象に残った事だけ書きます。
主人公以外のキャラクターで人気なのは、ローザリア王国皇太子のカール・アウグスト・ナイトハルトですけど、ファンの間では「殿下」と呼ばれて、最初は「吟遊詩人のエロールが俺なのかな」と思ったんですが、実はナイトハルトが私のようですね。
ミンサガじゃないスーパーファミコン版の設定集に「エロールを信仰する保守派とエロールを唯一神とする超保守派に別れている」とあって、エロールは行く先々の酒場に現れて、実は光の神で神々の父なんですけど、要するにエロいって事ですよね。
ソナタ・アークティカが「名前に意味なんか無い」と言ってましたが(苦笑)。
とにかく、ナイトハルト殿下は滑舌とか「イクゾー」とか「コレガワカラナイ」とか「Are you 勇気は hip の you (ああいう勇気は匹夫の勇)」とかいうセリフがネタにされて、仲間にもなるのはなるんですけど、仲間にするためにはディステニーストーンの中の1つを渡さなければならなかったり、仲間にするのも考え所ではあります。
固定装備で「カヤキスの槍」と「カヤキスの鎧」を持っていて、鎧は傷だらけで、その色から「ブラックプリンス」と言われていて、ミンサガのアルティマニアでは「為政者としても軍の指揮官としても優れており、剣を取っては王国内で右に出る者はいない」とあって、支配下に置こうとされているタラール族には「カヤキス・レビタ(黒い悪魔)」と恐れられているそうです。
なんとなくマルクス・アウレリウス・アントニヌスの『自省録』の冒頭の「クワーディー族の間にて記す」を彷彿とさせますが、どうなんですかね。
私は打槍をレベル5にしてウコムの鉾を持たせて神雷をノーコストで使わせてるんですけど、「結果的にそういう事になってますよねー」ってのがその通りかと。
回復BPと愛のパラメータが弱点。
アルティマニアに載っている全身絵がメチャクチャカッコよくて、ラジオで「確かに似顔絵とか描いてあったら嬉しいかも知れないけどさー」とか言ってましたけど、ナポレオンも「戴冠」とかの自分の肖像画に「この絵は意図をよく汲み取ってくれてる」と言ったりして、芸術家がアンプリファイアするとこんな感じになるんでしょうかね(笑)。
アンプというのは、ギターで使うとエレキギターになって、音を増幅させてあり得ない音を出す物です。
エロールと大地の女神ニーサの子供である神も多数いて、地域ごとに信仰度合いが違って、各神々を祀った神殿も建てられていて、そこで術法(魔法)を買えます。
ミンサガでは金さえ払えば簡単にスキルアップできますが、3と違って、パラメータは敵と戦う事でしか上がりませんよ。
で、登場する国の違いを。
・ローザリア…バファル帝国の女傑ローザがバファル帝国から領地を割譲されてというか何というかで始まった国で、一番治安が良さそう。四天王タイニィフェザーが巣食うスカーブ山とクリスタルレイクが有名で、水の都である首都クリスタルシティの街並みと街道沿い(ニューロードの宿場町)のアルツールの果樹園も観光スポットか。表通りには水晶商会本店やアクセサリーのショップがあり、裏路地には儀礼武具の店もあって、裏原って呼んでる(苦笑)。門衛の装備は中くらいの管槍。
・ドライランド…厳密にはドライランドという国は無く、あくまでカクラム砂漠やガレサステップのある地域の名前。ウソというオアシスの集落とタラール族の集落と、ニューロードの出発点のノースポイントという漁師町がある。私の好きなデンマークのメタルバンドのロイヤルハントのスタジオがノースポイントって名前で、運命的なモノを感じてしまう。天空の最終試練へと続く祭壇と、エロールにそれを作らされた巨人の里がある。
・バファル帝国…海賊メルビルが築いた港町の首都メルビルの南には迷いの森という大森林があり、一方ベイル高原のグレートピットには四天王のアディリスがいる。皇帝の直轄領のゴールドマインにはその名の通り金山がある。事件も多いが、解決すると褒美が良い。帝国図書館には色んな本がある。門衛の装備は弱い六角棍。
・ワロン島…帝国との交易で栄えるジャングル島。ゲッコ族という喋るトカゲがいて、ラスボスの邪神サルーインを信仰している。
・リガウ島…ジェルトンという玄関町から恐竜のいる草原を越えるとトマエ火山に辿り着いて、そこには四天王のフレイムタイラントがいて、その先にはサルーインの兄である死の神デスが治める冥府がある。
・クジャラート…海峡の両側に街がある首都のエスタミルは、飛んでイスタンブールのイメージ(行った事無いけど)。古代人のカタコームがあったり、現実世界の中東のイメージが強い。「海千山千の老獪な男で、数々の政争を勝ち抜いてクジャラートの頂点に立った」というウハンジは、“ホンモノ”のアサシンギルドや“半グレ”の盗賊ギルドやタルミッタの保守派にその座を脅かされている。ジャミルが“インディー系”なのもそのため。エスタミルのボガスラル海峡の地下を通っている下水道には、サルーインの妹のシェラハの闇の神殿がある。タルミッタの近くのマラル湖には四天王の水竜がいる。
・フロンティア…未開の地でモンスターがわいてくる。ジュエルビーストやヴァンパイアといった強敵も出現。
・騎士団領…1000年前にサルーインを倒した戦士ミルザの出身地。ローザリアと友好関係にあって、ナイトハルトの祖父(間違ってたらゴメン)にも名誉騎士の称号を送っていて、ローザリア人のルーツは、この南方系とされているらしい。この二国はドイツ語っぽい感じ。クジャラートと国交を断っており、騎士団領とクジャラートを往来するには第三国を経由しなければならない。騎士の支配する地域かと思いきや、フラーマがいるバイゼルハイムのように、魔法の街もある。門衛の騎士はハルバードを持っている。
・バルハラント…騎士団領の奥地にあり、北欧の戦士の楽園バルハラを彷彿とさせる地名だが、“蛮族”のバルハル族がつつましやかに暮らしいていて、ルソーが「ポーランドより北にはもう何も無い」と言っていて、そういうニュアンスかな?
バファル帝国の首都メルビルの市民が「エスタミルやクリスタルシティに比べるといまいちパッとしないんだよな」と言ってましたが、「メルビルに出稼ぎに来るおっちゃんの話とかもあったんですけど」と言ってましたよ。
エスタミルの市民が「騎士団領はモンスターが増えたから、逃げてきたんだ」と言っていて、「先見の明が無かったな」とか言いながら。
タルミッタの市民が「みんなハデな生活を求めてエスタミルに移り住んでいくんだ。特に若い連中がね」と言ってまして、中にはゴロツキになっているヤツもいるんじゃないですかね。
バルハル族の子供が「なーんか面白い事無いかなー」とぼやいてましたが、「こんなド田舎じゃ何も無いだろうな。でも都会は危険がいっぱいだから」と思いながら、「襟裳の春は何も無い春です(森進一風に)」って感じか。
四天王というのは、サルーインによって生み出されたものの、「誇り高き彼らは従う事をしなかった」という特殊な存在で、水竜のように信仰の対象になっている者もいます。
ミニオンは「手下」とか「手先」という意味で、こちらは本当に悪の手先って感じです。
四天王のお使いイベントをこなした次の周からは、イベントランクが進むとお使いイベントを達成した時に四天王がミニオンに乗っ取られて、強敵となって襲いかかってきます。
アルティマニア(攻略本)を読んで、シナリオ解説で、
植田氏「あとミイラを売ってお金を稼ぐとか」
進藤氏「あれは薬になるって話で…」
とあったので、「え?『ミイラ取りがミイラになる』って話じゃないんですか?」とか思いながら、この話はエスタミルの「ミイラ商人」というイベントで、マミーマーチャントがカタコームからミイラを取り出そうとして、主人公が「墓荒らしとは感心しないわね」とか言いながらカタコームまで護衛して、その商人が不気味なミイラを売り歩いて、仕舞いにはそのミイラに血を吸われて自分もゾンビみたいなのになってしまうって話です。
メルビルの薬屋で「ミイラの薬」というLP回復薬にしてもらえます。
ラストダンジョンでミニオンを倒すと「ミイラの薬スーパー」というのが手に入ります。
ワロン島の武器屋で、捕らわれているゲッコ族を解放するイベントがあるんですが、その数が尋常じゃないので、「ワニ革の鎧を売ってる所が恐ろしいんだけど」とか思いながら。
聖戦士ガラハドからアイスソードを強奪する話ですけど、これは、フレイムタイラントがジェルトンを襲っているモンスターを引き揚げさせる条件として、ガラハドが以前から欲しがっていたアイスソードを要求して、アルツールに行ってみたらガラハドに先に買われてしまった、という話です。
実は20000金貯めればガラハドに先に買われるので、ジェルトンのイベントが起こる前でも手に入らなくなるんですけど、事情を説明して「譲ってくれ、頼む!」か「ころしてでもうばいとる」を選択できて、強盗殺人するとサルーインの恩寵が+200になって、冥府ルートに進めるようになります。
河津神は「まさかそんな事をするヤツはいないだろうと思って作ってました」と言ってましたが?(苦笑)
最後は世界の危機を迎えて、各国が団結して危機を乗り越えるような感動的な結末を迎えます。
最後サルーインを倒しに行く時に、「ナイトハルトを連れて行ったらどうなるのかな?」と思って仲間に入れて行ってみたら、普通に外交しながらモンスターの大群に大軍を率いて突撃しているムービーが挿入されて、「え、どゆこと?」と思って、そういう事なんですかね。
これで「ナイトハルトが俺なのかな」と思わされたんですが。
ミンサガには面白気持ち悪いモンスターはいないんですけど、スーパーファミコンのロマンシングサガにはコワ気持ち悪いのが沢山います。
宝箱は、位置も中身も固定の物と、位置も中身もランダムな物がありまして、これも面白いと思いました。
音楽は、イトケンが好感触である事を言っていましたが、イフリート戦の曲がサガの伝統的なバトル曲の路線で、サルーイン戦の曲が四魔貴族バトルの系譜で、ミニオン戦の曲がスパニッシュなフラメンコ調の新機軸の曲で、他の曲でもイトケンサウンドが堪能できます。
あとは『アルティマニア』か『ロマンシングサガ大事典』でも読んでみて下さい。
読み物としても結構面白いですよ。
『ロマンシングサガ大事典』の投稿コーナーに女性とおぼしき人のハガキか何かで「ナイトハルト様はアイシャを愛人にしようとしたなんて嘘ですよねー」とあって、当時は中一くらいだったので、「中一で愛人って!」と思って。
女性キャラクターの中でタイプというか好きな順番は、クローディア→ディアナ→ミリアム→シルバー→アイシャ→バーバラorファラって感じです。
シフは?(笑)
後でなんか頭良さそうな順番な気がしてきたが、セレブ女子のクローディアとディアナの知力も設定ではそんなに高くない?
ナイトハルトはディアナじゃなくてクローディアとくっついた方が政略結婚としては良いかも知れんが、俺もアノ単純にイイお方も狙ったりしてるし…ってこんな事軽々しく言うとどこかから銃弾が飛んできそうですな。
相変わらず難易度は高いですが、挑戦する価値はあります。
暇で仕方がない人はプレイしてみては?
モンスター避けはシューティングゲームの要素で、その他はかなり自由なので、特にバトルは高い戦略性が求められます。
あくまで「頭の中が伝わっててごまかしがきかないなら正直に言うと」って感じなので、悪しからず。
また気付いたら加筆修正するかも知れません。
では夏休みがある人は満喫して下さい!