Romancing Note

あと何回桜見られるか。

大奥

『大奥』の映画版を観て、実現する前に少し書こうと思いました。
ホントに実現するのか?
テレビドラマもヤっていましたが、私は観ていなくて、取り敢えず映画版は「絵島生島事件」がテーマです。
裏テーマは「大奥の粛清」にあるんでしょうか?

ネタバレになるので粗筋は言いませんが、いわゆる「魑魅魍魎の世界」を感じましたね。
ルソーが「あまりにも明らかに悪い」と言っていたのが判るような、とにかく、私は「本当に幕府を作って大奥を作ったら、歴史は繰り返さないように気を付けよう」と思いましたよ。

気になった台詞を抜き出すと、井川遥演じる月光院が「町方の出で教養が無い」というのを理由にイビられる所から始まって、それに付き従う絵島が「他人の罪を許せるのが貴人の教養」と返すんですけど、月光院は前将軍の寵愛を受けて、現将軍である5歳の家継の生母です。
井川遥は当時私もパソコンの壁紙にしていて「癒し系」と言われてましたよね。
フランスのルイ16世の趣味だった「錠前」も出てきますよ。

本義での「お局様」に毒蛇を仕向けられた奥女中が「もう里に帰りたい」と言っていましたが、あんな世界にいたらそうなるのも判りますよね。
その奥女中は月光院派です。

にゃんと言うか、前にも書きましたが、男1人に対して女が多数というのは、「そう考えると側室は性奴隷ではないが、その代わり色々な意味で『我慢』を強いられることになるワケだな」ということですな。

そういう本を少し購入してパラパラっと読んでみたのですが、私の言う「有識者」というのは、こういう具体的なことを知っている人なんですけど、私は「まあ抽象的なことは判った」と。

島流しとか磔とか、5歳の家継が「もっと軽い刑にしてやれ」と言うんですけど、「その内向きさえ晒せば麗句」なニュアンスも感じ取れまして、映画観るのにも「読解力」って必要なんですよね。

和風の美も映像美として昇華できていたような印象も受けました。
私も「宮殿」を建てるなら和風にしようか洋風にしようか迷いますが、「現代風」にした方がいいですかね。

作中で「子供が見るもんじゃないよ」とは言ってましたけどね(苦笑)。

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