Romancing Note

あと何回桜見られるか。

ロマサガ2を語る

ご存知、私のこだわりのロマサガについて語ろうと思います。

最近の話ですけど、ドラクエ3の最初の勇者の性格を決める心理テストみたいなので正直に答えていったら、「ロマンチスト」になりました。
「思いやりがある」と言ってましたが、最近こうなってから性格が悪くなったような気もしないでもないんですけど、これは不当な扱いを受けている事に起因していると思われます。
もっとも、小さい頃から罵詈雑言を浴びせられはすれ、褒められた記憶はほとんど無いので、それで性格がねじ曲がったんだと思います。
環境は重要。

ロマサガというのは「ロマンシングサガ」の事で、サガシリーズは、ゲームボーイの「魔界塔士SaGa」から始まりました。
私はちゃんとここから入っていますが、サガシリーズはプレイしていない作品もあります。
夏休みにゲームボーイを持って田舎の母方の実家に行ってやってたのが懐かしいです。
「かみ」はチェーンソーを使わずに倒しましたよ。
一応RPGはRPGです。
河津秋敏という人が製作総指揮になって作られているみたいですが、ファンの間では「河津神」と呼ばれたりしていて、私は「河津信者だけど狂信はしてない」と言っています。

なぜロマサガ2から語るのかというと、技の閃きシステムがこの作品から導入されたからです。
これは、キャラクターが使っている武器に合わせて、バトル中に攻撃する時に新しい技を閃くという物です。
これがゲーム性を高めていると言ってもよく、技の名前もカッコイイです。
アインシュタインは「神はサイコロを振らない」という言葉を残していますが、こういうランダム要素が添えられていると、強烈なアクセントになりますよね。
とにかく、臨機応変が求められて、バトルシーンが興味深い物になっていると思います。

他にもシンボルエンカウントといって、これは、モンスターの種族をかたどったシンボルに触れるとバトルが始まるという物で、フィールドやダンジョンを歩いていたら急にバトルが始まるランダムエンカウントではありません。
その前のゲームですけど、小学校の時に友人に「インドラの光」というファミコンゲームを借りてちょっとプレイしてみたんですけど、これもシンボルエンカウントでした。
当時も「敵が否応無しに襲ってくるドラクエやファイナルファンタジーよりは良くない?」と思ってました。
その前の、小学校低学年の時にドラクエ2をプレイしていた時に、ローレシアの城から出る所で犬に話しかけて「わんわんわん!」と吠えられて、外に出てすぐスライム3匹にやられて、父が「犬にやられた」と言ったんですけど、そこからヒントを得たわけではないですよね(苦笑)。

特徴は他にもあって、オープンワールドではなく、地図をカーソルで動かして「クリック」すると町やダンジョンに移動するという、ドラクエで言う所の「ルーラ」を必要としない簡略化がなされています。

あと、バトルが終わっても回復しなくていいというのも大きな特徴です。
これも簡素化ですが、その代わりなのか知りませんが、敵はメチャクチャ強いです。

で、そろそろストーリーの話をしますか。

スーパーファミコンの3作、ロマサガシリーズのキーマンは詩人で、これを言ってしまうとアレなんですけど、恐らく3作とも神なんじゃないかと思います。
ドラクエ1(正確にはドラクエ3に登場)にも吟遊詩人ガライというのがいますが、吟というのは詩吟の吟で、「歌を吟じる」というような感じで、遊というのは遊説の遊で他にも遊撃という言葉もありますが、「自由に旅して回る」みたいな意味があるんですかね。

バレンヌ帝国の皇帝になって、自ら他の国や地域の問題を解決していって支配下に収めていくワケですけど、その国や地域のリーダー的なキャラクターを仲間にできます。
ヒラガという発明家のヘンテコなロボットも皇帝候補になります。
戦闘回数が年代ジャンプの数字になるんですけど、これは、イベント達成時にキリが良い所で行われます。
後継者の候補は仲間にできるキャラクターの中から選ばれるんですけど、それぞれ歴代皇帝の陣形や武器熟練度などが「伝承法」によって加算され、年代ジャンプしても一から育て直す必要も無く、また、「税収×年数」が国庫に入って、武器開発や術研究などに使えます。

物語の発端は、ゲットーとかゴブリンとかに帝都アバロンが襲撃されるというのはあるんですけど、そんな事をしてたら七英雄というボスキャラ軍団の中の一人の、ソウルスティール(魂を盗む)という即死技を使うクジンシーという「ヤな奴」が帝国にケンカをふっかけて、レオンという皇帝が自らの命と引き換えに「見切り」を習得して、その伝承法で次男に代替わりしてクジンシーを仇討ちするワケです。
クジンシーは流し斬りが完全に入っても死にません。
その後はフリーシナリオ的になって、自分の好きなように世界を統一していくんですけど、七英雄というのは、過去に世界を救った後に人間達に裏切られて、時を越えて帰ってきて人間を襲うようになったという事になっています。

「西洋風のホーリーオーダーもそうですけど、砂漠のサラディン風のデザートガードと侍風のイーストガードがカッコいいな」と思ってたんですが、武装商船団のラピッドストリーム(先制攻撃の陣形)は雑魚狩りには欠かせませんし、サイゴ族のムーフェンス(防御力倍増?の陣形)はボス戦には欠かせません。
大剣技の乱れ雪月花に憧れてました。

海を渡ったステップ(草原)で麻薬を栽培したりして地上戦艦で一帯を支配しているボクオーンを討伐する時に、優秀な軍師を発掘するために帝国大学を設立して自分で試験を受けて入学して、その軍師に「良い薬を思いつきました」とか言われて、こっちも戦艦を作っておとりにしてボクオーンの配下のモンスターを引き付けて皇帝自ら乗り込んで倒すワケなんですけど、「陛下、これは薬です」とか言われて、当時中二くらいで最初意味判んなかったんですけど、最近になって「毒にも薬にもなんねーよ」と(笑)。

河津神は「自信があったのは魔界塔士とロマサガ2だけですね」と言ってましたが、私はロマサガ3とミンサガが好きです。
偉そうに評論しますと、2は歴史ロマンの要素もあってエピソード自体は良いんですけど、個人的にゲームとしてはあまり好みではなくて、他のは「キャラが立っている」ってヤツですね。

何で2があんまり好きじゃないのかというと、敵が強すぎるのと、間違えると詰んじゃう所ですかね。
森の中でアマゾネスと敵対して男達を誘惑して支配しているロックブーケという女傑関連のイベントが嫌で、守護者があり得ないくらい堅かったり、ロックブーケのテンプテーション(男性キャラクターが魅了されて味方を攻撃するようになる最強技)を見切らないと最後の七英雄が合体したヤツが絶対倒せなかったりするのが、この上なく面倒なんです。
あとアリ!
サバンナとジャングルは鬼門ですね。

火山があるコムルーン島のイベントも印象に残ってますね。
「大規模な噴火が起こる」と言われて魔導士にアイスシードというアイテムをもらって火口の溶岩を固めるんですけど、年代ジャンプすると島で地震が起こるんでしたっけ?
それでコムルーンハンマーとかを使って火口の固まった溶岩を砕いて解決するんですけど、それをしないと島が蓄積されたエネルギーで爆発して沈んでしまって、「よみがえる冥の術法」となります。
結局それが魔導士の目的だという事が判って、その魔導士の塔に乗り込んでいって「一緒に裁判を受けよう」と諭したら「笑止!トップは裁かれないくせに!」と反発されて戦う事になるんですけど、結局皇帝が冥術法を使えるようになります。
バレンヌ帝国は三権分立ではないという事ですか、皇帝はそれ以上の地位なんでしょうかね(笑)。

人魚のイベントも記憶には残ってます。
海沿いの町の酒場で踊り子が踊っているのを見て皇帝が恋に落ちて、それが人魚だった事が判って、呪術師みたいな婆さんに海に潜れる薬みたいなのを作ってもらって、三回潜ると海から出られなくなるんですけど、これも皇帝謀殺に利用してました。
ロマンチストなんで普通にそのイベントを楽しんでましたが、これもうろ覚えなので。
ある清純派アイドルが「海が好き」と言って「何で?」と聞かれて「人魚がいる」と言っていたのを見て、その娘が好きになったんですけど、これは現実の話で、普通は嫌いになるのか。

「まさか こ う て い ?」つって犬がしゃべったのも笑ったんですけど、「七英雄一」のワグナスの蝶の形でおっぱいがあるのも何なんでしょうかね(苦笑)。

最後は七英雄が合体したヤツを倒して、皇帝が退位して帝国が共和国になるんですけど、サガステでは詩人が「あなたの名は歴史に永遠に刻まれる事になる。その名は…」と言って終わって、この実写化も素晴らしくて、生で見て涙を流してしまいました。

イトケンこと伊藤賢治の音楽が良いのは言うまでもありませんが、ご本人は「2はスランプの時だった」と振り返っていて、それでも作品の雰囲気に合った曲ばかりで、私は特に「クジンシーとの戦い」が好きです。

モンスターのボーンバイターが面白気持ち悪いんだよな。
「骨を噛む者」って意味だけど。

ゼラチナスマターだけど、3の攻略本には「ゼラチナマスター」って書いてあって、俺も最初はそう読み間違えてて、「危険」という意味のデンジャー(danger)が形容詞形でデンジャラス(dangerous)になるように、「ゼラチンのような物質」という意味だと思う。
竜の穴の格闘家に「あのブヨブヨしたヤツを倒してくれ」と言われるんですけど、打撃が通用しないモンスターです。
ファイナルファンタジー5に出てくる調合アイテムの「ダークマター」は理論物理学用語で「暗黒物質」で、「No matter」は「問題ない」って訳すのかな?

さて、俺もそろそろ月光のクシ持ってルドン高原に行くか…。

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