Romancing Note

あと何回桜見られるか。

プロレスを語る

「良くも悪くも90年代のプロレスはこいつとともにあった」

私が幼少期に没頭していたプロレスについて語ろうと思います。

高校の時に柔道部に所属して、同期に「プロレスが好きで入部したクチ?」とか聞かれて、確かにそういうのもありました。
先輩にも「今日全女が武道館だけど、行く?」とか誘われたこともありますよ。
太宰治も「森鴎外も柔道をヤっていて、ケンカになった時に相手を組み伏せたというではないか」みたいなことを書き残しています。
今思えば「素直に野球部に入っておけばよかったかな」というのはあるんですけど、初段(黒帯)にはなれたので、「趙雲の悪い所はドカベン」って感じですかね。
横山光輝三国志の趙雲と、「気は優しくて力持ち」のドカベンの山田太郎(元柔道部の捕手)が似ているって話ですよ。

実は最近は全然観ていなくて、たまに長州さんとか武藤さんとか蝶野さんとかがテレビに出てるのを見て、「可愛いおじいちゃんになりましたね」とか「夭逝された方もいるが、お元気そうで何より」とか思いながら。

日本のプロレス史の大まかな流れを書くと、まず、力道山が日本プロレスを立ち上げて、空手チョップで一世を風靡したんですかね。
力道山先生は相撲の人なんですけどね(苦笑)。

そこに入団した、プロ野球の巨人軍出身のジャイアント馬場と日系ブラジル人系のアントニオ猪木が「BI砲」といって人気を博しましたが、ジャイアント馬場がコブラツイストという技を自分の物にして、猪木さんが「これでは俺が埋もれてダメになる」みたいに言って卍固めを発明して、現テレビ朝日と放映契約を結んで新日本プロレスリングを設立、その後にジャイアント馬場が全日本プロレスを日本テレビと放映契約を結んで後追いで設立し、日本プロレスが終焉するんでしたっけ?

つまり、現存する最古の団体は新日本プロレスリングということです。

新日本プロレスは、「ストロングスタイル」を標榜して、モハメド・アリとの死闘が有名ですが、異種格闘技戦などをヤって、その流れでUWFという「ガチを売りにしたプロレス」に分化して、それが総合格闘技ブームに繋がります。

新日本は「覇道」と言われ、全日本は「王道」と言われます。

全日本にいた大仁田厚という男が、自ら「邪道」と言いながらFMWを設立して、これは「ノーロープ有刺鉄線電流爆破」みたいなデスマッチ路線なんですけど、特に長州力さんと相性が悪くて、長州さんとかその弟子の国会議員の馳浩さんはアマチュアレスリングのオリンピック代表だったりしたんですか?

大仁田さんは最初『キン肉マン』の世界観を再現しようとしたみたいですけど。

善玉のことを「ベビーフェイス」、悪玉のことを「ヒール」と言います。

UWFは「U系」と言われて、チョップとかスープレックス(投げ技)ではなく、キックとかサブミッション(極め技、つまり関節技)が中心のプロレスです。

UWFは、藤原組長(ハンマースルーつまりロープに振られるのを拒否していた)や前田日明や高田延彦や初代タイガーマスクが、「プロレスは八百長だ!」と言い放って立ち上げた団体です。
今挙げた4人がそれぞれの団体に分化して、特にUWFインターは、10.9東京ドームで新日本との対抗戦で、「プロレスらしい技」である四の字固めで武藤敬司に負けたりして、その残党を集めてPRIDEという総合格闘技イベントが勃興、その流れで総合格闘技ブームに繋がるワケです。

真剣勝負のことを「ガチンコ」とか「セメント」とか言うんですけど、団体内には「道場破り対策要員」みたいな本当に強いヤツが1人はいるという都市伝説みたいなものがありました。

格闘技界隈では、「張り手や頭突きで耐性があって、股割も出来て柔らかく、何よりあの体型だと何をヤっても効かない」という「相撲最強説」というのがまことしやかにささやかれていたんですけど、結局ボブ・サップみたいなアメフト出身の大男が出てきて、「単純に殴り合って強いだけなら格闘技の技術なんて関係無いんだ」みたいになって、プロレス・格闘技ファンは興醒めみたいになりかけた時期もありました。
私は週刊プロレスの編集長のターザン山本という人の『プロレスファンよ感情武装せよ!』という本を買って、今も棚にしまってあります。

よく考えたら、プロレスはヘビー級とジュニア級の2階級制ですが、柔道やレスリングやボクシングはもっと細かく階級が別れてますし、相撲は無差別級なんですよね。

スーパーストロングマシンの平田さんが「しょっぱい試合ですいません!」と言っていたのを部活仲間で真似してたんですが、「しょっぱい」というのは、相撲の隠語から来てるんですか、「不甲斐ない」みたいな感じの意味ですかね。

日本のプロレス雑誌は、週刊プロレスと週刊ゴングというのがあって、私は週プロ派だったんですけど、「マッハ、ビューティー、クラッシュ、対抗戦と、4回も当ててる」とかいう全日本女子プロレスや、そのFMWなどのインディー系を新日本や全日本のメジャー団体と同列に扱っていたら、新日本が週プロを取材拒否にしてしまって、私はそれ以降自然消滅的に離れてしまいました…(苦笑)。

アメリカンプロレスはもっとショーに特化していて、WWE(World Wrestling Entertainment)はWWF(Federation)から改名する時に「シナリオがある」と公言して、「Don't try this」と言いながら、PPV(ペイパービュー)方式で、テレビ視聴を主体にした経営方針なんでしょうか。

WWEは、選手を「スーパースター」と言い、クリス・ベノワは「ワイルドペガサス」という名前で獣神サンダーライガーとかと新日本でちゃんこ番をヤったりして同じ釜の飯を食って、メキシコからの不法移民キャラのエディー・ゲレロも同様で、メタラーのクリス・ジェリコもライオンハートという名前で天龍源一郎が中心のWARという団体に来ていたり、ハリウッドスタープレスのロブ・ヴァン・ダムも全日本に来ていました。
武藤敬司もチャンピオン時代にストーン・コールドスティーブ・オースチンに後楽園ホールでのタイトル戦で勝ったのをテレビで観ました。
実は、ギロチンドロップのハルク・ホーガンも、猪木さんと初代IWGP決定戦で、アックスボンバーで猪木さんが舌出して失神して、その後アメリカに逆輸入の形になったんですかね。

ロックバンドでは、クイーンやボン・ジョヴィのように日本で火が着いて世界的になったケースもありますか。

アメリカのメジャー団体でメインイベントを張った日本人は、ジャイアント馬場とキラー・カーンとグレート・ムタ(武藤敬司)の3人だと聞いたことがあります。
野球の野茂やイチローや大谷みたいに、実力だけで認められるみたいな世界ではない面もあるので、これはこれで凄いことだと思っているんですが。
ピープルズエルボーのロック様が映画俳優に転身したように、ハリウッド映画で日本人の俳優が主演をしたら、それもそれでスゴいことですよね、つまりそういうことに近いかと。

「実力だけ」と言うと語弊がありますが、中国の三国志の故事で「呉下阿蒙」というのがあって、これは、呉の呂蒙という武将が、若い時に武芸を追求していた所、「見込みがある」というので学問を勧められて、大人になって勉強するようになって、立派な武将になったという話です。

メキシコの「マスクをかぶって飛び技」であるルチャスタイルのウルティモ・ドラゴンという人が、「猪木さんはスゴいですよ!人生で3回ガチヤったんですよ!」と言ったらしいです。
他に笑ってしまったのが、将軍KYワカマツの「猪木を倒すには3分といらない、5分で十分だ」というヤツです。
あと、神取忍さんの「女子プロレス界最強の男」とか。

最後に、これもネット掲示板で見て吹いた投稿です。
「三沢さんを超えるビルダーっているの!?」

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